最近、髪がぺたんとしやすくなった。分け目が目立つ気がする。夕方になると頭皮がかゆい、においが気になる――。40代になると、髪だけでなく、髪を育てる土台である「頭皮」の変化を感じる人も増えてきます。
顔のスキンケアには気をつかっていても、頭皮は「シャンプーで洗うだけ」という人がほとんどでしょう。しかし、頭皮は顔とつながった一枚の肌です。この記事では、40代の頭皮が変化しやすい理由と、頭皮をいたわる洗い方、乾燥対策、毎日の習慣についてまとめます。
40代の頭皮ケアまとめ
| ポイント | 考え方・方法 |
|---|---|
| 予洗い | シャンプー前にぬるま湯で1〜2分しっかり流す |
| 洗い方 | 爪を立てず、指の腹でやさしく |
| すすぎ | 洗う時間より長く、すすぎ残しをなくす |
| 乾かし方 | 根元から先に、ドライヤーで早めに乾かす |
| 紫外線 | 分け目や頭頂部は日差しを受けやすい |
頭皮は「顔の延長」
頭皮と顔の皮膚は、一枚でつながっています。顔の肌が年齢とともに乾燥しやすくなったり、ハリが変化したりするのと同じように、頭皮にも変化が起こります。
乾燥しやすくなる
年齢とともに皮脂の量や、うるおいを保つ力は変化していきます。頭皮が乾燥すると、かゆみやフケが出やすくなることがあります。季節では、空気が乾燥する秋冬に特に気になりやすいでしょう。
かたくなりやすい
頭皮を指で動かしてみて、あまり動かない、かたいと感じる人もいるでしょう。長時間のパソコン作業やスマートフォンの使用、肩や首のこり、緊張などで、頭のまわりの筋肉がこわばっていることも関係していると考えられます。
紫外線を受けやすい
頭は、体のなかでいちばん太陽に近い場所です。特に分け目や頭頂部は、髪のすき間から頭皮に直接日差しが当たります。頭皮の日焼けは見えにくいぶん、対策が後回しになりがちです。
では、頭皮をいたわるために、まず見直したいのはどこでしょうか。実は、多くの人が毎日やっている「洗い方」に、大きなヒントがあります。
実はここが大事|「洗う」より「すすぐ」
頭皮のケアというと、どんなシャンプーを使うかに注目しがちです。もちろんシャンプー選びも大切ですが、それ以上に見直したいのが「予洗い」と「すすぎ」です。
シャンプーの前に、ぬるま湯で1〜2分ほどしっかり頭皮を流すと、汚れのかなりの部分は落ちるといわれています。予洗いをしっかりすると、シャンプーの泡立ちがよくなり、少ない量でも洗いやすくなります。そして、すすぎは「洗う時間より長く」が目安です。すすぎ残したシャンプーやトリートメントは、かゆみやべたつきの原因になることがあります。
つまり、頭皮のために本当に必要なのは、強い洗浄力で「ゴシゴシ洗う」ことではなく、「しっかり流して、やさしく洗う」ことなのです。洗いすぎて頭皮のうるおいを奪うと、乾燥やかゆみにつながることもあります。
頭皮をいたわる洗い方の手順
1. ブラッシングで髪のからまりをほどく
お風呂に入る前に、ブラシで髪をとかしておくと、からまりがほどけ、ほこりなども落ちやすくなります。
2. ぬるま湯で予洗い
38度前後のぬるま湯で、頭皮全体を1〜2分かけて流します。熱すぎるお湯は、頭皮のうるおいを奪いやすくなります。
3. シャンプーは手のひらで泡立ててから
シャンプーを直接頭皮につけず、手のひらで軽く泡立ててから髪にのせます。
4. 指の腹で、頭皮を動かすように洗う
爪を立てず、指の腹で頭皮をやさしく動かすように洗います。生えぎわ、耳の上、えりあしなど、洗い残しやすい場所も意識しましょう。
5. 時間をかけてすすぐ
洗う時間よりも長く、すすぎ残しがないように流します。耳の後ろやえりあしは、すすぎ残しが多い場所です。
6. 早めに乾かす
タオルで押さえるように水分をとり、ドライヤーで根元から乾かします。ぬれたままにしておくと、頭皮がむれて、においやかゆみの原因になることがあります。ドライヤーは頭皮から少しはなし、同じ場所に熱風を当て続けないようにしましょう。
乾燥や、かたさが気になるときのケア
- 頭皮用のローションや美容液で、うるおいを与える
- シャンプーのあと、指の腹で頭皮を軽く動かすようにマッサージする(強く押さない)
- 洗浄力のおだやかなシャンプーを選ぶ
- 肩や首をほぐすストレッチを取り入れる
- 分け目を時々変えて、同じ場所に紫外線が当たり続けないようにする
頭皮のマッサージは、気持ちいいと感じる程度の力で十分です。リラックスする時間として取り入れると、続けやすくなります。
生活習慣も頭皮の土台
頭皮や髪は、体の内側の状態も映し出します。睡眠不足や、かたよった食事、強いストレスが続くと、頭皮のコンディションにも影響することがあります。たんぱく質やビタミン、ミネラルをバランスよくとること、十分な睡眠をとることも、頭皮ケアの大切な土台です。
よくある質問
Q. シャンプーは毎日したほうがいい?
A. 汗や皮脂の量、季節によってもちがいます。乾燥が気になる場合は、洗浄力のおだやかなシャンプーを選び、予洗いとすすぎを丁寧にすることを意識してみましょう。
Q. 頭皮の日焼け止めはどうすればいい?
A. 帽子や日傘を使うほか、髪や頭皮に使えるスプレータイプの日焼け止めもあります。分け目を時々変えるのも、同じ場所に日差しが当たり続けるのを防ぐ工夫です。
Q. 抜け毛が急に増えた気がします。
A. 抜け毛の量は季節によっても変わりますが、急に増えた、地肌が目立ってきたなど気になる変化がある場合は、皮膚科や専門の医療機関で相談してみましょう。
季節で変わる頭皮のケア
春・夏
汗や皮脂が増え、紫外線も強くなる季節です。汗をかいた日は、予洗いとすすぎを丁寧にして、頭皮を清潔に保ちましょう。外出時は帽子や日傘で頭皮を日差しから守ります。
秋・冬
空気が乾燥し、頭皮もかさつきやすくなる季節です。熱いお湯での洗髪や、ドライヤーの熱風の当てすぎに注意し、必要に応じて頭皮用のローションでうるおいを与えましょう。夏の紫外線の影響が残っている時期でもあるので、いつも以上にやさしく洗うことを意識してみてください。
頭皮は自分では見えにくい場所ですが、季節の変化を感じとって、ケアを少しずつ変えていくことが、すこやかな頭皮を保つ秘けつです。
頭皮のにおいが気になるときは
夕方になると頭皮のにおいが気になる、という悩みもよく聞かれます。汗や皮脂、すすぎ残し、生乾きなど、原因はさまざまです。まずは予洗いとすすぎを丁寧にし、洗ったあとは根元からしっかり乾かすことを意識しましょう。枕カバーをこまめに替えることも、清潔な頭皮を保つ助けになります。それでも気になる場合は、頭皮に炎症などがないか、皮膚科で相談してみると安心です。
頭皮をやさしく洗い、ゆっくり乾かす時間は、一日の疲れをほどく時間にもなります。頭皮をいたわることは、自分自身をいたわることにもつながっています。
📖 あわせて読みたい
まとめ|髪をいたわるなら、まず土台から
40代の頭皮は、顔の肌と同じように、乾燥しやすくなったり、かたくなったりと変化していきます。頭皮は顔とつながった一枚の肌。だからこそ、顔と同じように「やさしく洗って、いたわる」ことが大切です。
強く洗うよりも、予洗いとすすぎを丁寧に。爪を立てず、指の腹で洗い、早めに乾かす。そして、紫外線や生活習慣にも目を向ける。髪のハリやボリュームが気になったときこそ、髪そのものだけでなく、髪を育てる土台である頭皮から見直してみましょう。
