レジでお金を払うとき、ふと自分の手を見て「こんなに乾いていたかな」と思うことはありませんか。顔のケアには時間をかけていても、手のケアはハンドクリームをときどき塗るくらい、という人は多いでしょう。
ところが、手は顔以上に過酷な環境にさらされています。一日に何度も洗い、洗剤やアルコールにふれ、紫外線も浴びています。この記事では、40代の手肌が年齢をあらわしやすい理由と、乾燥やシミを防ぐためのハンドケアの習慣、ハンドクリームの選び方をまとめます。
40代の手肌ケアまとめ
| ポイント | 考え方・方法 |
|---|---|
| 手洗いのあと | すぐに水分をふき取り、こまめに保湿 |
| 水仕事 | ゴム手袋で洗剤とお湯から守る |
| 紫外線対策 | 手の甲にも日焼け止めを |
| 夜のケア | たっぷり塗って、綿の手袋で守る |
| 爪まわり | 甘皮やささくれもいっしょに保湿 |
手が年齢をあらわしやすい理由
洗う回数が圧倒的に多い
顔を洗うのは一日に2回ほどでも、手は料理や掃除、トイレのあと、外出から帰ったときなど、何度も洗います。そのたびに、肌を守っている皮脂やうるおいも少しずつ洗い流されています。
手のひらと手の甲はちがう
手のひらは角質が厚く、皮脂を出す腺がほとんどありません。一方で手の甲は皮膚がうすく、乾燥すると細かなしわが目立ちやすくなります。同じ「手」でも、場所によって弱いところがちがうのです。
紫外線を浴びているのに、無防備
自転車に乗るとき、車を運転するとき、洗濯物を干すとき。手の甲は、顔と同じかそれ以上に日差しを浴びています。それなのに、日焼け止めを塗る人は多くありません。長年の紫外線の積み重ねが、40代になって手の甲のシミとしてあらわれやすくなります。
こうした理由を知ると、手のケアは「たまにハンドクリームを塗る」だけでは追いつかないことがわかります。では、何を変えればいいのでしょうか。
実は大事なのは「塗る」より「守る」
ハンドケアというと、どのハンドクリームを選ぶかに目が向きがちです。けれど、どんなによいクリームを塗っても、そのあとすぐに洗剤とお湯で長時間水仕事をすれば、うるおいは失われてしまいます。
手肌のケアで本当に大切なのは、うるおいを「足す」ことと同じくらい、うるおいを「奪われない」ようにすることです。たとえば、食器洗いのときにゴム手袋をつけるだけで、洗剤やお湯から手を守る時間を大きく減らせます。乾燥の原因そのものを減らすという視点が、ハンドケアの効果を左右します。
毎日のハンドケア習慣
手を洗ったら、すぐにふく・すぐに塗る
手を洗ったあと、ぬれたままにしておくと、水分が蒸発するときに肌のうるおいもいっしょに奪われやすくなります。やわらかいタオルで押さえるように水分をふき取り、乾ききる前にハンドクリームを塗りましょう。洗面所やキッチン、デスクなど、手を洗う場所の近くにハンドクリームを置いておくと、塗り忘れを防げます。
水仕事はゴム手袋で
食器洗いや掃除のときは、ゴム手袋をつける習慣をつけましょう。ゴム手袋が肌に合わない場合は、中に綿の手袋をはめると、むれやかぶれを防ぐ助けになります。お湯の温度も、熱すぎないように調整します。
手の甲にも日焼け止め
朝、顔に日焼け止めを塗るときに、手の甲にもいっしょに塗りましょう。手は洗うたびに日焼け止めが落ちてしまうので、外出前や、手を洗ったあとに塗り直せるとより安心です。日差しの強い季節は、UVカット手袋を使う方法もあります。
夜は「たっぷり塗って守る」
寝る前は、ハンドクリームをいつもより多めに塗り、綿の手袋をはめて寝る「ナイトケア」もおすすめです。寝ている間は手を洗わないので、うるおいを守りやすい時間です。
ハンドクリームの選び方
- さらっとタイプ:日中、パソコンやスマートフォンを使うときに。べたつきにくい
- しっとりタイプ:乾燥が強いときや、夜のケアに
- 保湿成分:セラミド、ヒアルロン酸、シアバターなどを配合した物
- 尿素配合:かかとや指先など、角質がかたい部分に。傷や炎症がある部分には使わない
- 美白ケア:手の甲のシミを防ぎたい人は、医薬部外品の美白ケアのハンドクリームも選択肢に
日中用と夜用で使い分けると、無理なく続けやすくなります。香りが好きな物を選ぶと、ハンドケアの時間が楽しみになるのもうれしいポイントです。
爪と指先のケアも忘れずに
手肌の印象は、爪や指先の状態にも左右されます。爪のまわりがささくれていたり、甘皮がかたくなっていたりすると、手全体が乾いて見えてしまいます。ハンドクリームを塗るときに、爪のまわりにもくるくるとなじませましょう。ネイルオイルを使うのもおすすめです。ささくれは無理に引っぱらず、清潔なはさみで根元を切るようにします。
よくある質問
Q. ハンドクリームは一日に何回くらい塗ればいい?
A. 回数に決まりはありませんが、手を洗ったあとや、乾燥を感じたときにこまめに塗るのがおすすめです。「手を洗ったら塗る」とセットで覚えておくと習慣にしやすくなります。
Q. 手の甲のシミは消せますか?
A. できてしまったシミを化粧品でなくすことはむずかしいですが、紫外線対策を続けることで、新しいシミを防ぐことはできます。気になる場合は、皮膚科で相談してみましょう。
Q. 手あれがひどく、ひび割れて痛みます。
A. ひび割れや、かゆみ、赤みが強い場合は、皮膚科を受診しましょう。手湿疹など、治療が必要な状態のこともあります。
季節ごとに変えたいハンドケア
手肌のケアは、季節によって少しずつ変えていくと、より効果的です。
春・夏
紫外線が強くなる季節は、手の甲の日焼け止めをより意識しましょう。汗をかきやすいので、さらっとしたハンドクリームを選ぶと、べたつきが気になりにくくなります。
秋・冬
空気が乾燥し、水が冷たくなる季節は、手あれが起きやすくなります。洗い物にお湯を使う機会も増えるので、ゴム手袋をより習慣にし、しっとりタイプのハンドクリームでしっかり保湿しましょう。外出時は手袋をして、冷たい風から手を守ることも大切です。
手の状態は、季節の変化を敏感に映します。ハンドクリームを塗るたびに、自分の手の様子を少し観察してみると、変化に早く気づけるようになります。
ハンドケアを習慣にするコツ
ハンドケアが続かない理由の多くは、「塗るのを忘れる」ことです。ハンドクリームを、洗面所、キッチン、バッグ、デスク、ベッドの横など、手を洗う場所や、手がふと空く場所に置いておくと、自然と手にとる回数が増えます。小さなサイズを複数持つのもおすすめです。テレビを見ながら、寝る前に本を読みながらなど、「ながら」で塗る時間を決めておくと、意識しなくても続けられるようになります。
手は、自分の目にいちばんよく入る体の部分でもあります。うるおった手を見ると、それだけで少し気持ちが明るくなるものです。ハンドケアは、見た目のためだけでなく、自分の気分を整えるためのケアでもあります。
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まとめ|手は毎日がんばっている場所
手は、一日に何度も洗われ、洗剤や紫外線にさらされながら、家族のために、仕事のために、毎日はたらいている場所です。40代の手肌が年齢をあらわしやすいのは、それだけ多くの負担を受けてきたからともいえます。
ハンドケアで大切なのは、ハンドクリームを「塗る」ことに加えて、ゴム手袋や日焼け止めでうるおいを「奪われない」ようにすることです。手を洗ったらすぐに塗る、水仕事は手袋で、手の甲にも日焼け止め。小さな習慣の積み重ねが、これからの手肌を守ってくれます。毎日がんばっている手を、今日から少しだけいたわってあげましょう。

