お気に入りの口紅を塗ったのに、唇の縦じわに色がたまって、なんだか老けて見える。リップクリームを何度塗っても、すぐに乾いてしまう。40代になると、唇についてこんな悩みを感じる人が増えてきます。
唇は、顔のなかでも特に年齢の変化があらわれやすい場所の一つです。それなのに、ケアといえば「乾いたらリップクリームを塗る」くらい、という人も多いのではないでしょうか。この記事では、40代の唇が変化しやすい理由と、毎日のリップケアの基本、リップクリームの選び方をまとめます。
40代の唇ケアまとめ
| ポイント | 考え方・方法 |
|---|---|
| なめない | なめると、かえって乾燥しやすくなる |
| こすらない | メイク落としもティッシュでふくときもやさしく |
| こまめに保湿 | 乾く前に、薄く何度か塗り直す |
| 紫外線対策 | UVカット効果のあるリップを日中に |
| 夜の集中ケア | 寝る前にたっぷり塗って守る |
唇が乾燥しやすい理由
皮脂腺がほとんどない
唇には、肌のうるおいを守る皮脂を出す腺がほとんどありません。また、角質層もとてもうすいため、もともと水分が逃げやすい場所です。顔の肌がうるおっていても、唇だけがかさつくのはこのためです。
年齢とともに、うるおいを保つ力が変化する
年齢を重ねると、肌全体のうるおいを保つ力やハリがゆるやかに変化していきます。唇も例外ではなく、ふっくらとした厚みや、なめらかさが変わってきたと感じることがあります。縦じわが目立ちやすくなるのも、乾燥やハリの変化が重なることが関係していると考えられています。
毎日、さまざまな刺激を受けている
食事、会話、マスクのこすれ、口紅やメイク落とし、紫外線。唇は、思っている以上に一日中刺激を受けています。そして、唇の乾燥を悪化させる意外な習慣が、多くの人に共通しています。
実はここが大事|「なめる」「こする」をやめる
唇が乾くと、つい舌でなめてしまう。皮がむけてくると、気になって指でめくってしまう。こうした無意識のくせが、唇の乾燥を長引かせる大きな原因になっていることがあります。
唇をなめると、一瞬うるおったように感じますが、だ液が蒸発するときに唇の水分もいっしょに奪われ、かえって乾燥しやすくなります。皮をむくと、まだ準備のできていない部分がむき出しになり、ひりつきや荒れにつながることもあります。
唇のケアは、何を塗るか以上に、「なめない」「むかない」「こすらない」という引き算の習慣が大切です。どんなによいリップクリームを使っていても、このくせが続いていると、なかなかうるおいは定着しません。自分がいつ唇をなめているかを意識してみるだけでも、変化の第一歩になります。
毎日のリップケアの基本
乾く前に、こまめに塗る
リップクリームは、乾いてから塗るのではなく、乾く前にこまめに塗るのがポイントです。朝の身じたく、食事のあと、外出前、寝る前など、塗るタイミングを決めておくと習慣にしやすくなります。一度に厚く塗るより、薄く何度か塗り直すほうが、唇のうるおいを保ちやすくなります。
塗るときは横ではなく、縦にやさしく
リップクリームを横に強くすべらせると、唇に摩擦がかかります。唇の縦じわに沿うように、やさしくなじませたり、指の腹で軽くおさえたりすると、すみずみまでいきわたりやすくなります。
日中はUVカット効果のある物を
唇も紫外線の影響を受けます。日中は、UVカット効果のあるリップクリームを選ぶと安心です。口紅を塗る場合は、その下にUVカットのリップクリームを仕込んでおくとよいでしょう。
メイク落としはやさしく
口紅を落とすときは、ポイントメイク用のリムーバーをコットンに含ませ、唇にしばらく当ててなじませてから、やさしくふき取ります。ゴシゴシこすって落とすと、唇の負担になります。
夜の集中ケア
寝ている間は、話したり食べたりしないので、唇をじっくり守るのに向いた時間です。寝る前に、リップクリームやワセリンなど保護力の高い物をたっぷり塗っておきましょう。乾燥がひどいときは、上からラップを数分のせて「リップパック」をする方法もあります。ただし、長時間のせたままにしないようにしましょう。
皮むけが気になるときも、無理にむいたり、スクラブでこすったりせず、まずは保湿で唇をやわらかくすることを優先します。
リップクリームの選び方
- 保湿タイプ:シアバター、ワセリン、ヒアルロン酸など、うるおいを守る成分を配合した物
- UVカットタイプ:日中の外出用に
- 医薬部外品:荒れが気になるときは、唇の荒れを防ぐとされる医薬部外品のリップクリームも選択肢に
- 香料や刺激の少ない物:唇が敏感なときは、シンプルな処方の物を
メントールなどが入ったスーッとするタイプは、使い心地がよい反面、敏感になっている唇には刺激になることもあります。荒れているときは、シンプルな物を選ぶと安心です。
口紅をきれいに見せるコツ
- メイクの10分ほど前に、リップクリームでうるおいを与えておく
- 塗る前に、余分な油分をティッシュで軽くおさえる
- マットタイプよりも、うるおい感のある口紅を選ぶ
- 唇の輪郭をリップペンシルで整えると、縦じわに色がにじみにくくなる
40代の唇は、うるおいがあるだけで印象が大きく変わります。メイクの前のひと手間で、口紅の仕上がりもきれいになります。
よくある質問
Q. リップクリームはどのくらいの頻度で塗ればいい?
A. 乾燥を感じる前に、一日に何回か塗り直すのが目安です。食事のあとや、外出前など、塗るタイミングを決めておくと忘れにくくなります。
Q. 唇の皮がむけたとき、どうすればいい?
A. 無理にむかず、リップクリームやワセリンで保湿して、やわらかくなるのを待ちましょう。むくと荒れの原因になることがあります。
Q. 唇の荒れがなかなか治りません。
A. 唇のひび割れや、腫れ、かゆみが続く場合は、口紅などの化粧品が合っていない場合や、皮膚の病気のこともあります。気になるときは皮膚科で相談しましょう。
季節ごとの唇ケア
春・夏
紫外線が強くなる季節は、唇の日焼けにも注意が必要です。UVカット効果のあるリップクリームを使い、汗をかいたり、飲み物を飲んだりしたあとは塗り直しましょう。冷たい飲み物や、エアコンの効いた部屋での乾燥にも気を配ります。
秋・冬
空気が乾燥し、冷たい風にさらされる季節は、唇があれやすくなります。保護力の高いリップクリームをこまめに塗り、外出時はマフラーやマスクで唇を風から守るとよいでしょう。部屋の加湿も、唇の乾燥対策になります。
季節の変わり目は、唇の調子もゆらぎやすい時期です。いつもより丁寧なケアを心がけましょう。
唇のケアは、毎日のちょっとした心がけの積み重ねです。リップクリームをポーチやデスク、ベッドの横など、すぐに手が届く場所に置いておくと、自然と塗る回数が増えていきます。
うるおった唇は、話すときや笑うときの印象をやわらかくしてくれます。
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まとめ|唇は「引き算」のケアから
40代の唇は、もともと皮脂腺がほとんどなく乾燥しやすいうえに、年齢による変化や、毎日の刺激が重なって、縦じわやくすみが目立ちやすくなります。
唇のケアで大切なのは、リップクリームを「塗る」ことと同じくらい、「なめない」「むかない」「こすらない」という引き算の習慣です。こまめに薄く塗り直し、日中は紫外線から守り、夜はたっぷり塗って休ませる。うるおいのある唇は、笑顔の印象をやわらかく見せてくれます。今日から、無意識のくせを少しだけ意識してみましょう。

